英語ってどのくらいの期間で話せるようになるの? #英語学習

小中高と英語を勉強してきて、なんとなく英単語はわかるけど話せる気がしない…
そういう方は多いと思います。
とはいえ私自身身振り手振りと知っている単語をフル活用して伝えたいことが伝わるのであればコミュニケーションできているから十分!とも思っています。
しかし細かいニュアンスや思いを正しく伝えたいときにどうしてもそれなりの英語力で会話をすることが必要になります。
そこで、タイトルにあるような疑問をお持ちの方に向けて、今回は「英語を話せる」ことについて分解して書きます。
まず、「英語を話せる」とはどういう状態なのか。
前述の通り、伝われば良いのであればジェスチャーでも良いです。
しかし、<話せる>ということは、言語を使って相互のコミュニケーションを円滑に行える(会話ができる)状態だと考えます。
この円滑にというのが難しく、つまずきやすいポイントなので<話せる>までのプロセスを解説します。
そもそも、会話は相手の言っていることを聞き、理解し、自分の頭で考えて相手に投げ返すという一連の流れを繰り返すものです。
英語話者との会話の場合は、この聞く・理解する・自分の頭で考える・返答するの流れをどちらの言語で行うかによって円滑さが変わります。
英語での会話に慣れていない場合は以下のようになります。
-相手-
⓪英語で話す
-自分-
①英語を聞く
②頭の中で聞いた英語を日本語に翻訳する
③日本語で考える
④考えたことを日本語から英語に翻訳する
⑤英語で返答する
会話のキャッチボールで例えるなら投げられた丸いボールを捕球して、丸を四角にして、もう一度丸くしてから投げ返しているような感じです。
これでは円滑に進めることが難しいのも当然ですね。
一方「英語で話せる」と言われる状態は以下です。
-相手-
⓪英語で話す
-自分-
①英語を聞く
②英語で考える
③英語で返答する
②と④がないだけでかなりスッキリとします。
丸いボールを丸のまま投げ返すので円滑にキャッチボールが進められます。
では英語のまま受け取り、考え、返答するには何が必要か。
答えは慣れです。
習慣として英語に触れ、英語で考えていく必要があるので時間がかかります。
英語漬けの日々を送る留学生活においてもそれなりの時間が必要です。(なので確実に英語力をつけたい場合には長期留学をオススメしています。)
実際に私の留学でも英語を習得するまでにかかった時間は以下のような感覚でした。
1ヶ月 英語が聞き取れるようになってくる
3ヶ月 英語で考えられるようになってくる
6カ月 英語で円滑な会話ができるようになってくる(このあたりから楽しくなってきます。)
9カ月 英語での円滑な会話に慣れてきてジョークも言えるようになってくる
12カ月 もう何も怖くない(全能感)
思い返せば6ヶ月まではとても辛い日々でした。
私を快く受け入れてくれた仲良しのアメリカ人グループがあったのですが、そこで繰り広げられる英語の会話が聞き取れず、聞き取れても頭が追いつかず、投げ返そうと思った時には別な話題に変わっていることもしばしば…
せっかく友達になったのに会話ができないという悔しさで部屋に戻って泣くこともありました。
そんな時に出会った教材がコレ!なんて話があれば良いのですが、現実はひたすらに英語を聞いて、考える力をつけるために英語で日記をつけて、積極的に話題を振るようにして、を地道に繰り返して慣れて行くしかありませんでした。
そしてようやく6カ月を過ぎたころから、あれ?なんかコミュニケーションできてる!楽しい!と思えるようになったのでした。
ぜひ英語で話せるようになりたい!という方は英語を英語のまま考える力を養っていくことをオススメします。
中でも英語で日記をつけることは単語・文法が覚えられる上に、英語で考える力がつくので習慣化すると英会話の強い味方になってくれるはずです。
そのあたりもいずれ詳しく書きたいと思います。
以上、ご参考になれば幸いです。