uが英語を始めたきっかけ #その他

自分語りになってしまいますが、今回は私が英語を通したコミュニケーションを好きになったきっかけについて書きます。
ささいなことで人生の進む道は変わるものです。
私が英語と出会ったのは、他の人と同様に中学生になって英語の授業が始まってからでした。(いまは小学生から始まっているかと思いますが・・・)
当初はテスト5科目のうちの1つの教科としかとらえておらず、特別な関心を持っているわけではありませんでした。
まずはアルファベットから勉強するようなレベルです。
ただ、後から思い返せばここで1つ目の転機が訪れます。
ある日家で英語の宿題をやっていると母から「英語は字がきれいだね」と言われたことがありました。
小学校の卒業文集で、字をキレイに書くことをテーマに卒業文集を書いた程、字を丁寧に書くことができなかった私でしたが、
初めて自分の字を褒められたのが英語のアルファベットでした。
その時からかすかに「自分は英語が得意になれるかもしれない」と思い始めていたような気がしています。
そして2つ目にして最大の転機は中学2年から3年に上がるタイミングで行った家族旅行でした。
初めての海外でオーストラリアに行くことになりました。
グレートバリアリーフで有名なケアンズに訪れたので、世界中から集まる観光客や現地のオーストラリア人、アボリジニの方々を実際に見て、ものすごくショックを受けました。
テレビでは見たことがありましたが、こんなに髪の色、肌の色の違う人々が実在するのか!と田舎で育った私には衝撃だったのです。
さらにその旅行中に一番心に残っている大きな出来事が起こります。
ある時、一人で部屋に戻ろうとした際、私が部屋の前につくと近くにいたルームサービスの方が話しかけてきました。
その方は金髪でおそらく50代くらいの女性の方でした。
正確に何を聞かれたかは覚えていませんが、
「2つあるはずのマグカップが1つ見当たらないが知らないか?誰と来ているのか?」
と聞かれ、身振りも含め、思い当たらないこと、家族で来ていることを伝えました。
その女性は私が伝えたい内容を理解してくれたようで、とりあえずその場は一件落着となりました。
が、私の心はこれまでの人生にないくらい揺れ動いていました。
髪の色、肌の色、育った土地や文化も違う人なのに、英語が話せたら理解し合うことができるのか!
もっと話せるようになって、いろんな人と話してみたい!!
この何気ないやり取りが私をとても感動させ、部屋に戻ってからもこのことを何度も思い返していました。
その後、しばらくしてからですが私はこの時の感動を忘れないまま、親に頼み込んで国際交流ができる大学を専攻し留学に行くのでした。
今振り返っても私が進んだ道はこれで良かったと思えます。
何より海外旅行に連れて行ってくれて、希望の大学に進学を許し、留学までさせてくれた親には感謝してもしきれません。
皆さんの中にもやりたいことや将来の夢がわからないという人はいらっしゃると思います。
実は自分の心の中に本当にやりたいことが隠れていることがあります。
そしてそれは過去に起こったささいなことがきっかけかもしれません。
漠然とでも今まで自分が感動した出来事を振り返ってみると見つかることもあるのではないでしょうか。
以上、ご参考になれば幸いです。